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マツタケ
マツタケ 松茸 (Tricholoma matsutake (S.Ito & S.Imai )Singer.)
担子菌亜門帽菌亜鋼ハラタケ目キシメジ科キシメジ属
・ 国際自然保護連合(IUCN)は、松枯れ病の蔓延やアカマツ林環境の悪化等の影響により2020年にマツタケを「絶滅危惧2類(VU)」に分類しました。マツタケは世界に広く分布しており、北米~ヨーロッパ諸国~北アフリカ~アジア(ブータン~日本)に生育しています。日本国内では年毎にマツタケの生産量は減少していますが、塩尻市内にはまだマツタケの発生するアカマツ林が残されており、適正な環境の残されている森林では継続的にマツタケの発生が認められています。
・ マツタケの本体は実は地中に張りめぐらされた菌糸体で、地上に出ている部分(子実体)は植物でいうところの花・果実のような器官なので、胞子を作り周囲にまき散らして子孫を残す働きをしています。
・ マツタケは、シイタケやエノキタケ等の木材腐朽菌とは異なり、アカマツ,クロマツ,ハイマツ,ツガ等の根と栄養のやり取りをして共生する菌根菌なので、現在のところ人工栽培することはできず自然の森林でしか生育することができません。