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ホタルの種類

ページID:0003815 更新日:2021年11月30日更新 印刷ページ表示

ホタルの種類について記載しています。

ホタルの写真

ホタルは世界中に分布していますが、熱帯地域ほど種類が多く、約2,000種類が知られています。また、その生態も様々で、光を出さない種類もあります。
日本には約40種のホタルが生息しています。その中でも代表的なホタルが、ゲンジボタルとヘイケボタルです。

光は信号

ホタルが光るのは、オスとメスが出会うときの信号で、発光についての研究がなされています。
光を明滅させながら飛びまわっているのは、主にオスです。メスはあまり飛ばず、草などにとまって光を出しオスに信号を送ります。オスはメスの発光をみつけると、近づいていって一段と明るく明滅します。メスもこれにこたえて明滅します。これが出会いの信号です。
また、ホタルの光は熱が出ないため「冷光」と呼ばれています。

ゲンジとヘイケ

ホタル類の幼虫は、ほとんどが陸上に生息し、カタツムリの仲間など陸上の巻き貝を食べて生活しています。
しかし、ゲンジボタルとヘイケボタルは、幼虫時代を水中で過ごす数少ない種類なのです。
同じ水中生活をするといっても、両者の生息している場所は違います。ゲンジボタルの幼虫は、水質に敏感なので、いつも流れている水のきれいな川にしか生息しません。一方、ヘイケボタルの幼虫は、沼や水田など水が流れない水域に生活しています。
また、ゲンジボタルが淡水性巻き貝の中のカワニナしか食べないのに対して、ヘイケボタルは淡水性の巻き貝ならほとんど食べます。このように、ヘイケボタルの方が生息する環境に幅があります。

前胸部のたてじま、発光部

ゲンジボタルの写真
ゲンジボタル

ヘイケボタルの写真
ヘイケボタル

比較項目 ゲンジボタル ヘイケボタル
体長(センチメートル) 雌 約2.0センチメートル
雄 約1.5センチメートル
雌 約1.0センチメートル
雄 約0.8センチメートル
成虫の季節 6月中旬~7月上旬 7月~8月中旬
明滅回数 約20回/分 約80回/分
産卵数(個) 500~1000個 50~100個
卵の直径(ミリメートル) 約0.5ミリメートル 約0.6ミリメートル
卵の期間(日曜日) 25~30日 20~25日
すんでいる場所 河川(流水) 水田・池(止水)
えさ カワニナ タニシ・モノアラガイなど
水質の汚染に対して 弱い 強い