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令和5年度塩尻短歌大学 開催報告

ページID:0032977 更新日:2023年6月21日更新 印刷ページ表示

第133講 永田和宏氏 講義「言葉の力・歌の力」

8月6日日日曜日に、永田和宏先生による講義が行われました。「言葉の力・歌の力」と題してお話をしていただきました。


科学の話から短歌の話へと、幅の広い分野からのアプローチで、短歌に潜んでいる奥深さを感じることができました。
後半では、歌人であり奥様である故・河野裕子氏との短歌によるやりとりをご紹介いただき、心からの交流が一つの大きな世界を紡ぎ出していることを実感することができました。

私が最も印象に残っていることは、
 【言葉とはアナログ情報のデジタル化。グラデーションが認識された途端に細部が見えなくなる。】
というような内容のお話です。
「言葉は『アナログ』ではなかった!」ということに気づかされました。
だからこそ、短歌づくりは見たものを詳しく観察する必要があることを、改めて感じることができました。​

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第132講 米川千嘉子氏 歌評

7月9日日曜日に、米川千嘉子先生による歌評が行われました。

例年より多い68首の投稿歌を、2時間でご指導いただきました。
駆け足になると思いきや、そんな感じは全くしませんでした。

一首一首について的確な歌評があり、また、ユーモアあるお話に参加者からは笑いがあふれ、時間が経つのを忘れてしまうほどでした。


順番を替えたり、無駄な言葉を省いたりすることで、作者の思いが読み手にわかりやすく伝わり、短歌が劇的に変化することを目の当たりにし、とても勉強になりました。

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第131講 穂村 弘氏 講義「言葉の不思議」

6月18日日曜日に、穂村 弘先生による講義が行われました。「言葉の不思議」と題して、とても楽しく興味深いお話をしていただきました。


【短歌とは、事実を伝えるものではなく、かけがえのない心を伝えるもの。
 人間が形成してきた「社会」の外側にある「世界」にこそ、かけがえのない詩情となるものがある。
 「世界」からの言葉により、常識や社会通念である「社会」の心を揺さぶるものになる。】

以上、短歌づくりの参考のために、私なりにまとめてみました。
楽しいだけでなく、奥深い内容のお話に引き込まれました。


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令和5年度 塩尻短歌大学の内容 (募集は締め切っています)

開催概要

日程一覧​

講 座

開催日

講 師

内容

第131講

6月18日(日曜日)

穂村  弘氏

講義「言葉の不思議」

第132講

7月9日(日曜日)

米川千嘉子氏

歌評

第133講

8月6日(日曜日)

永田 和宏氏

講義「歌の力・ことばの力」

 

会場

塩尻市北部交流センター「えんてらす」

時間

13時30分から15時30分(永田先生は13時10分から15時)

受講料

1講座につき、1,200円
  ※講座ごとに当日現金でお支払いいただきます。(お釣りのないようにお願いいたします。)