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塩尻市公民館について
塩尻市の公民館は、中央公民館、各地区に地区公民館が計10館、そして各区に分館が計65館あります。公民館は、もっとも身近で自由に学べる場所であり、学習と実践を通じて地域をつくっていく学習の拠点、地域づくりの拠点として大切な役割を持っています。塩尻市公民館は以下の理念・目標に向かって各公民館が連携しあい、特性を発揮しながら運営の推進を図っています。
令和6年度塩尻市公民館事業計画
基本理念~これからの塩尻市公民館が果たすべきこと~
公民館は地域住民にとって最も身近な社会教育施設として設置され、教育・文化の向上、人づくりや地域づくり等、市民の心の支え、学びの拠点として生涯学習の推進に大きな役割を果たしてきました。
しかし、社会情勢が大きく変化していく中、人口減少、少子高齢化の進行、人間関係の希薄化、貧困と格差の拡大等、様々な課題が表面化してきています。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大により、一層深刻化してきている課題も少なくありません。そのような課題を解決するため、世界各国では共通の目標として、持続可能でよりよい社会の実現を目指すSDGsの様々な取組がされています。
このような状況の中、公民館活動に携わる私たちは、SDGsの視点を取り入れつつ、学びを止めないことの重要性を再確認し、公民館活動を通じてすべての住民が、生きがいを感じることのできる社会になるよう歩み続けることが重要です。多様な住民の繋がりを大切にし、共に学び合える機会を設けること。そこから新たなアイデアを生み出し、課題解決につながるようにすること。そして他者を理解し、受け入れ、共生する社会の実現を目指すことが公民館には期待されています。またこれまで塩尻市の公民館が培ってきた地域との関係を活かしながら、地域の実態に応じた学習と活動を結びつけ、誰もが気軽に訪れることのできる地域の拠点施設を目指していく必要があります。そして地域住民が「私たちの地域は私たちの手で」という住民自治の意識を高めるとともに、居住地域や世代を超えて、つながりを深めていくことが、個人の豊かな生活の実現と、元気で明るい共生社会になると考えます。
そのため、公民館は、住民が主体的に「学ぶ」「つながる」ことのできる地域に密着した活動を目指し、今後も引き続き地域に着目した学習と交流を深める役割を担い、社会教育を基盤とした「人づくり・つながりづくり・地域づくり」に注力していきます。
目標
- 「人づくり」
公民館活動を通して、住民の地域に対する愛着と誇りを育み、地域の担い手となる住民を育て、地域の魅力に磨きをかけ、地域コミュニティの持続的発展の礎となる役割を担っていく取り組みを進めます。また次世代の担い手となりうる小・中・高校生、若者と地域を結ぶ取り組みを展開し、次世代育成に努めます。 - 「つながりづくり」
従来公民館を利用している人だけでなく、地域住民誰もが気軽に立ち寄れる公民館を目指します。その際住民が主体的に参画できるきっかけとなりえる楽しさをベースとした学びや活動を行っていきます。また地域住民だけでなく、小・中・高等学校や地縁団体、市民団体などの多様な主体との連携を強化し、それら団体と地域を結ぶ媒介機能の構築を目指します。 - 「地域づくり」
地域の実態を踏まえた「地域課題解決学習」をテーマにした活動を充実させていきます。(後述に掲げた別表「公民館の学習テーマ」のとおり)また地域に密着した様々なテーマを学習していく中で、住民同士が対話や議論を通じて地域の将来像を考え、自らも当事者としてよりよい地域づくりに持続的に取り組もうとする意欲につながる仕組みづくりを行っていきます。
公民館の役割
地域の学びの拠点として地域の特色ある自然や文化を基底に、地域住民の学習と交流を図ります。少子高齢化や人間関係の希薄化など様々な地域の課題解決に向けた学習を支援することで、住民自治の意識の醸成や地域の担い手づくりを目指します。具体的な役割は次のとおりです。
- 誰もが気軽に利用し、楽しく活動できる「地域の憩いの場」
- 住民が主役であり、主体的に学ぶことができ地域課題解決にもつながる「学習の場」
- 住民の自主性・創造性を活かし仲間づくりを図る「集団的な活動と交流の場」
- 先人が築いた歴史・文化を大切にして今に活かす「文化を創造・交流する場」
- 地域に誇りと愛着を持ち、コミュニティの持続的発展のための「地域を元気にする場」
- 地域住民や団体をつなげ、活力ある地域活動となるための「地域の中核の場」