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浄化センターの仕組み
市内で一番大きい、塩尻市浄化センターの仕組みについて記載しています。
沈砂池
下水処理場では下水中のゴミを処理できません。そこで、まずここで大きなゴミや砂などを除去します。地域的な特性で、秋にはブドウの種が多く見られます。沈んだり、網にひっかかったゴミは、浄化センターの処理水を噴射して集められます。ゴミが水で洗われるため、衛生的で、臭気を抑制することができます。
主ポンプ
沈砂池で大きなゴミを除去した後、このポンプで水処理棟に送ります。これが故障すると、下水がマンホールからあふれてしまいますので、非常に重要な設備です。全部のポンプが動くと、学校のプールの水(約450立方メートル)を7分で空にしてしまうほどの能力があります。
反応タンク
主ポンプから送られてきた水は、最初沈殿池でさらに細かいゴミを除去したあと、反応タンクに入ってきます。この池の中にいる微生物が汚れを食べて水をきれいにしています。微生物は空気が必要なのでばっ気をしています。塩尻市では全面ばっ気方式を採用し、電気代の節約に努めています。
最終沈殿池
反応タンクで汚れを食べた微生物は沈みやすくなっています。沈んだあとにはきれいな水がのこりますので、この池の上部から水が流れ出るようになっています。この水を消毒して奈良井川に放流しています。
沈んだ微生物は余剰汚泥と呼び、半分は再び反応タンクに送ります。残りはいらないので、機械濃縮に送って処理します。微生物はどんどん増えてしまうので、廃棄するようにしなければなりません。
機械濃縮
最終沈殿池で沈んだ微生物(余剰汚泥)の半分を、この機械濃縮に送ります。余剰汚泥はほとんどが水なので、ここで水を取り除きボリュームを減らします。余剰汚泥に空気の泡をくっつけて浮かせ、下から水を除去するという仕組みになっています。
脱水機
最初沈殿池で沈んだ生汚泥を重力濃縮で濃くした汚泥と、機械濃縮で濃くした汚泥を混ぜ、この脱水機に送ります。脱水機は「ベルトプレス式」をいう方法であり、これは布と布の間に汚泥をいれて、はさんで水分を取り除くというものです。生産された脱水ケーキはトラックで搬出し、主にセメント原料にリサイクルしています。