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塩尻市のGIGAスクール構想 ~ICT教育で変わる教育現場~
YouTubeで塩尻市のICT教育を紹介
GIGAスクール構想
これからは、デジタル機器やインターネットが生活の中でより当たり前に溶け込んでいる社会(Society5.0)になると言われています。そこで、子供たちには、ICTの効果的な活用を通し、これからのデジタル社会を豊かに生きる力を養うため、「今まで蓄積された教育実績」と「高速通信が可能な環境や1人1台端末によるIct技術」を組み合わせることによって、学習活動の充実、主体的で対話的な深い学びの実現を目指すのがGIGAスクール構想です。
塩尻市では、GIGAスクール構想の実現に向け、令和2年度中に市内全小中学校に児童生徒一人一台使えるタブレット端末と高速大容量の通信ネットワークを整備しました。また、ICT教育を推進するため、GIGAスクールサポーター(令和3年度からはICT支援員)を配置し、端末の設定や教員・子どもに対して授業のフォローを行っています。
GIGAスクール構想の実現について:文部科学省 <外部リンク>
変わる学習の形 ~ICT教育~
1 一斉学習
今までは黒板や大型モニターを用いて説明を行い、子供たちの興味関心意欲を高めながら授業を行ってきましたが、子供たちのタブレットの内容を先生と共有することにより、子供の反応を把握した上で、 先生と子供たちの双方向型の一斉授業が可能になります。
2 個別学習
クラス全員が同時に同じ内容を学習する授業から、先生や子供たちが学習履歴をタブレット上で管理することができ、学習意欲や学習状況に応じた個別学習が可能になります。
3 協働学習
グループワークなどでは、どうしても自分の意見を発表する子供が限られますが、1人1台端末の環境では、お互いの意見をリアルタイムに共有でき子供同士で双方向の意見交換が可能です。また自分の意見や友達の意見も即時に共有することができます。
学校で使うタブレット
小学校にはiPad(アイパッド)を、中学校にはChromebook(クロームブック)を導入しています。どちらの端末も先生や子供たちが安心して活用できるように、学習目的以外のツールは制限されています。
小学校
ICT機器に親しみやすく直感的に画面をタッチしながらの作業がしやすいようにiPadを採用
中学校
タイピングなどキーボードの操作がしやすいようにパソコン型のChromebookを採用
インターネット環境やタブレットの活用ガイドライン
各学校に高速通信ネットワークを整備し、小学生は『ロイロノート』という授業支援アプリから、中学生は『グーグルクローム ブラウザ』からインターネットに接続します。どちらも有害サイトにアクセスできないようにフィルタリングがかかる仕様となっています。家庭等の学校以外からインターネットに接続する場合もフィルタリングは機能します。※すべての有害サイトをブロックすることはできませんので、学校ごとにタブレット利用のガイドラインを定め、子供たちはそのガイドラインにそって正しく利用しています。
例)楢川中学校のタブレット活用ルール(左:校内、右:家庭利用)
また、家庭学習で利用する場合は、次の(1)(2)をすべて満たした場合に限りWifiルーターの貸し出しを行っています。
(1)学校が認めた教材による家庭学習または学校からの宿題や課題に対して、各家庭等からのインターネット接続が必要な場合
(2)各家庭でインターネット環境がない場合または学習時にご家族が不在等の理由で携帯電話(テザリング)を使ったインターネット接続ができない場合
塩尻市で貸し出しを行っているルーター
塩尻市のICT教育
塩尻市では、授業支援に『ロイロノート』『グーグルクラスルーム』、学習支援に『eライブラリ』(全学年)『スタディサプリ』(中学3年)を導入しています。そのほかにも教育委員会での許可のもと、各学校で様々な教育アプリを利用しながらICT教育が進んでいます。
また、ICT支援員を全校に配置し、端末等の設定や教員・子どもに対する授業支援を行い、学校でのICT教育を推進しています。
左:動作を確認しながら研究授業を行う様子 中央・右:授業でタブレット操作をレクチャーする様子
各学校の取り組み(一部を紹介します)
小学2年生 音読劇 動画で撮ってから振り返ります。
小学2年生 町探検の授業で「ききょう公園」についてまとめます。
小学4年生 雨水がどこに溜まるか実験動画を撮影。
小学5年生 動物まもろう大作戦 グループで大人に響くようなチラシを作成します。
中学1年生 ミシンの使い方を撮影し全員に共有。動画を見ながら練習します。
中学1年生 タブレットで生徒の疑問や感想を共有。クラス全員の考えを確認しながら授業を進められます。
中学2年生 QRコードからバレーボールの動きを動画で確認。生徒が必要と感じた時に個別で確認できます。
そのほかに、家庭学習でも利用します。