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市民交流センターの概要
建物の特徴
市民交流センターは、誰にも開かれた施設、市民の皆さんが運営に参画する施設として設計しています。
透明性
この建物は、ガラスを多く用いて、周囲から中の活動が分かります。また、内部もオープンな空間が連続し、どこにいても開放的な気分を味わうことができます。
公園性
この建物全体が、公園のように自由な空気に満たされている施設を目指しています。どこにでも行けて、自分の好きな場所を探せるような、明るくゆったりできる空間がたくさんある施設です。
壁柱が生み出す風景
薄い板状の壁が、建物を支えます。この薄い板は壁柱と呼ばれ、垂直方向に伸びています。まるで、人工の森に入り込んだような風景と空気が広がります。
4つの吹き抜けとコート
広い館内には、4つの大きな吹き抜けがあります。この吹き抜けを通じて降りそそぐ自然光の下に、水・森・月・太陽と名づけられた広場のような空間 (コート) が広がっています。
基本コンセプト「知恵の交流を通じた人づくりの場」
センターが目指すもの
市民交流センターが目指すものは、「知恵の交流を通じた人づくりの場」の実現です。21世紀は、情報の時代と言われています。情報が集積する拠点施設は、市民生活を向上させる重要な役割を担っています。市民交流センターを舞台に、知恵と情報を用いて、豊かな心を持った人づくりを進めていきます。
基本コンセプトの実現に向けて
市民交流センターは、あらゆる世代の皆さんのさまざまな活動への情報提供や活動支援、課題解決のお手伝いをします。そのために、図書館、子育て・青少年、シニア、ビジネス、市民活動の5つの分野がそれぞれの機能を発揮すると共に、それらが融合した新たなサービスを皆さんに提供します。
融合事業のイメージ
市民交流センターでは、5つの機能が融合して新たなサービスを提供します。
図書館は各分野での活動を支える情報を提供すると共に、各分野とのネットワークを広げ、市民の皆さんの生活に密着した情報を収集し、提供します。
子どもたちは、シニアの皆さんから昔の遊びを教えていただきます。昔の遊びに、かえって新鮮な驚きを感じることでしょう。子育て中のお母さん、お父さんたちはシニアの皆さんと、食育について考えることもあるでしょう。郷土料理を教えていただいたり、子育ての指南を受けたりすることもできます。
市民活動を行うときには、人と人とのネットワークが大切です。ビジネスや子育て、シニアとのネットワークをつなげることで、活動が広がります。また、自分たちの活動を、より多くの人に伝えることができます。
融合事業の検討はこれからも続けます。皆さんの知恵と活動で、サービスの内容を向上させることができます。
活用のアイデア
その1「子どもの成長に合わせて」
絵本ソムリエが、子どもに読み聞かせたい本のメニューを成長に合わせて作ったり、児童書に関する総合的な相談や、希望に基づいたブックリストを作ったりします。楽しい読み聞かせなどの企画を実現させる夢のある部屋ができ、子育て支援センターとの連携は、託児のある事業や、親と子が一緒に成長するための企画を可能にします。
図書館は、子育て支援センターに寄せられる子育ての悩みを解決するためのさまざまな体験記や方法論、情報を提供し、支援します。子育てサークル等の活動は、市民活動支援組織がサポートします。
その2「郷土の語り部・知恵袋」
これまで培ってきた知恵を、子どもたちをはじめ多くの世代に伝える活動ができます。例えば、仕事や歴史の語り部、伝統の遊び、子育て指南など。また、これからの人生を充実させるため、自分が学びたいことを探求することができます。
例えば、ロマン大学を卒業したサークル活動や、コミュニティビジネスなど、楽しみながら地域の課題を解決する活動です。
その3「市民活動のつながり」
さまざまな団体が企画・運営・実施するスペースを提供します。例えば、「環境と食と生活のフェア」のような事業を、多くの皆さんと共に、より楽しいイベントにしていく活動ができます。各団体の情報や人が交流することにより、多様なまちづくりへのアイデアが生まれ、それを実現するための、さまざまな支援をしていく機能を創造します。
その4「ワインの情報発信基地」
ワインに関して、他に誇れる資料をそろえた図書館。豊富なワイン資料コーナーは、まさに塩尻市が誇るものになります。ホールでのブランドワインを語るイベントや、ワインの歴史をひもとくふるさと歴史展。新しいワインの情報発信基地として、内外に働きかけることができます。
その5「医療分野では」
高齢化が進み、健康への関心が高くなっています。それに伴い、健康や医療に関する情報もあふれています。しかし、正しい情報は、出所がはっきりした精査されたものであることが必要です。
それらの情報を収集し、提供できる仕組みを新しい図書館は目指します。自分が納得できる健康や医療の情報を入手したり、同じ悩みの体験談に触れたりすることはもちろん、保健福祉センター等との連携により次のステップへの道案内をします。