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特別天然記念物二ホンカモシカ

ページID:0056246 更新日:2025年8月29日更新 印刷ページ表示

カモシカの保護と対応

カモシカの保護と現状

ニホンカモシカ(以下、「カモシカ」と呼ぶ)は、本州・四国・九州に生息するウシ科の野生動物です。明治時代以降、肉や毛皮を目的とする密猟が相次ぎ、大きく数を減らしたため、昭和30年(1955)に現行の「文化財保護法」により、国の特別天然記念物に指定されました。
このため、カモシカを捕まえたり傷つけたりする行為は法律によって原則禁止されています。保護が図られたことでカモシカの生息数は回復しましたが、住宅地付近にも姿を現すようになり、例年カモシカの目撃情報が多く寄せられています。普段見かけないカモシカに遭遇すると、驚くかもしれませんが、カモシカは気弱な動物のため、人に危害を加えることはほとんどありません。特別天然記念物カモシカの保護にご理解とご協力をお願いします。

カモシカが出没した時の対応方法

まずは状況確認をしましょう。
※カモシカも生きている動物です。突然現れることもあります。
※状況確認にあたり、以下の点に注意してください。

  •  必要以上に接近しない。(こちらに向かってくることはほとんどありませんが、パニック時の突進や角による怪我には特に注意してください。)
  •  カモシカを興奮させるような刺激的な行動を避ける。(大きな音を出したり、犬を近づけたりしない。)
  • ​ カモシカの逃げ道を塞ぐ行為や正面に立つ行為はしない。

対応方法一覧

カモシカの状態 周囲の状況 対応

怪我や病気もなく自力で立っており、元気な場合
a
人家密集地や車等の往来の激しいところに出現した場合
・カモシカは人を襲わない動物です。帰巣本能もあり、山に帰って行くため、しばらく様子を見守って下さい。
・カモシカは、人に直接危害を加えることはほとんどありません。静かに見守って下さい。
b
畑などの農作物等があるところに出現した場合
・山に帰っていくので、しばらく様子を見て下さい。
・カモシカが畑等に居つくようであれば、足元に石や泥を投げて山へ追いやるほか、カモシカが畑等に入らないように周囲に網等を張ることも有効です。
c
上記以外の場合
(付近に自然があるところ、河川敷等)
・基本的にはカモシカが山に帰っていくよう見守って下さい。
・カモシカを刺激したり、必要以上に騒ぎたてないようにして下さい。
・そのままにしておけば自然と山へ帰りますので、騒がずにその場所を離れて下さい。
d
堰堤、用水路等に落ちたりして動けなくなっている場合
・接近すると、より困難な状況になりますので、周囲に人がいれば近づかないよう注意し、早くに文化財課へ連絡して下さい。
・人身に危険な場所は、確認においてもむやみに近づかないようにして下さい。

病気・怪我等で動けなくなっている場合
  ・カモシカを動かさずに文化財課へ連絡して下さい。

死亡している場合  
  ・検死などの手続きが必要になります。死体をできる限り動かすことなく、文化財課へ連絡して下さい。
※道路上で交通の妨げになっている等の場合は道路の端に寄せてください。

子供のカモシカの場合
  ・多くの場合、親のカモシカが近くにいる(人の接近により警戒して姿を見せない)ため、威嚇されるなどの危険があります。
・幼獣のカモシカを保護(捕獲)しないで下さい。野生復帰が困難になります。