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シックハウス症候群とは

ページID:0002958 更新日:2021年6月28日更新 印刷ページ表示

シックハウス症候群とは、住宅の新築や改装工事後、住宅建材から室内に発生する揮発性化学物質やダニアレルゲンが原因で体調不良または健康障害を引き起こす事と言われていますが、未だその定義は明確にされていません。

主な症状

症状は多種多様ですが、頭痛、全身倦怠感、のどの痛み、視力障害、集中力の低下、不眠などの症状が多く、これらの症状が単独、あるいは複合して現れます。

  • 目、特に眼球結膜、鼻・のどの粘膜への刺激
  • 唇などの粘膜の乾燥
  • 皮膚の紅斑、じんま疹、湿疹
  • 疲労
  • 頭痛、気道の炎症
  • めまい、吐き気、嘔吐

病気としてのメカニズムと治療法も解明されておらず、医療分野でも対応が整備されていません。

化学物質過敏症との違い

シックハウス症候群は住居内での知覚症状が多いのに対し、化学物質過敏症はあらゆる環境において化学物質に過敏に反応し、排気ガスやタバコの煙など大気中の化学物質をはじめ、化粧品や洗剤などに含まれる微量の化学物質にも反応してしまいます。
発症の原因は、住環境に大きく起因している可能性が指摘されており、発症時期とその可能性については個人差が大きく、原因解明の妨げにもなっているようです。

有害化学物質の発生要因

シックハウス

有害化学物質指針値

 厚生労働省よりVOC(揮発性有機化合物)の室内環境濃度に関する規制対象物質として次の指針値が示されています。指針値は、人がその示された濃度以下の化学物質に一生涯さらされても健康への影響を受けないであろうとされる判断により設定された値です。但し、これらの数値と発症状況による因果関係は個人差が大きく、これらの数値以下でも発症したり、より高濃度でも発症しないこともあり得ます。

物質名 室内濃度指針値 主な用途
濃度 /立方メートル
ホルムアルデヒド 0.08ppm 100μg 合板、パーティクルボード、壁紙、接着剤
トルエン 0.07ppm 260μg 施工用接着剤、塗料溶剤、ワックス溶剤
キシレン 0.20ppm 870μg 塗料溶剤、樹脂、ワックス溶剤
パラジクロロベンゼン 0.04ppm 240μg 防虫剤
エチルベンゼン 0.88ppm 3,800μg 塗料、接着剤
スチレン 0.05ppm 220μg 発砲スチロール
フタル酸ジ-n-ブチル 0.02ppm 220μg プラスチック、塩化ビニルの可塑剤
クロルピリホス 0.07ppb 1μg シロアリ駆除剤
テトラデカン 0.04ppm 330μg 灯油、塗料
フタル酸ジ-2-エチルへキシル 7.6ppb 120μg 壁紙、床剤、各種フィルム、電線被膜
ダイアジノン 0.02ppb 0.29μg 殺虫剤
アセドアルデヒド 0.03ppm 48μg 接着剤、防腐剤
フェノブカルブ 3.8ppb 33μg 防蟻剤
トータルVOC(TVOC)(揮発性有機化合物総量) 400μg ※新築は1,000μg

(参考)ppm:百万分の一の濃度、ppb:十億分の一の濃度、μg:百万分の一グラム、ppmは容積表示、μg/立方メートルは重量表示