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木曽漆器の特徴

ページID:0009529 更新日:2021年10月1日更新 印刷ページ表示

 

 

木曽漆器の魅力

全国にある多くの漆器産地は、藩主や有力者の庇護の下発展してきましたが、木曽漆器は中山道の真ん中という地の利を活かして、一般庶民が使う生活用具としての漆器を作って発展しました。
高級品ではなく普段使いの漆器産地であったので、今でも気軽に使えるものが数多く作られています。

魅力的な品物

メンパ

地元に良質な柾目材(ヒノキやサワラなど)が産出したことから、古くより奈良井を中心に盛んに作られています。特に弁当箱は種類が多く、様々なバリエーションを楽しめます。メンパは軽く持ち運びが楽であり、自然素材の弁当箱は見た目も素敵ですが、気持ちも豊かにしてくれます。木と漆の効果なのか、ご飯は冷めてもふっくらとして、美味しいお弁当がいただけます。

木曽堆朱(お盆)

変わり塗の一種である木曽堆朱塗は、高度成長期以降、長い間、木曽漆器の中心を担ってきました。座卓のような大きなものから茶托や箸といった小さなものまで幅広く作られました。近年は無地物が好まれる傾向になり、生産量は減りましたが、最近は若者を中心にその魅力が再評価されています。漆を何層にも塗り重ねて模様を研ぎ出しているので、傷がついても目立ちにくく丈夫なため、気楽に使えます。職人さんによって柄や色合いの違いがあるので、見比べてみるのも楽しい塗です。

 

洋食食器

金属のスプーンやフォークを使わなければ、漆器で洋食をいただくこともできます。黒や朱の器はいつもの料理をワンランク上に見せてくれます。また木目の見える仕上げの器は、優しい印象の食卓を演出します。木の断熱効果で暖かいものは冷めにくく、冷たいものは、温くなりにくいので、美味しい状態で料理をいただくことができます。今は大きなパスタ皿やサラダボウルなどの品揃えも豊富になっていますので、その見栄えの良さや美味しさをお試しください。

 

小学校給食食器

塩尻市の楢川地区の小・中学校では、地元の職人さんによって作られた漆器のセットで給食をいただいています。小さな頃から日常的に使うことによって、漆器の良さやその扱いを自然と身に付けて欲しいという地域の願いが込められています。朱の器に盛られた給食は、子供たちのお腹を膨らませるだけではなく、気持ちも豊かにしてくれます。児童生徒の人数分使用するため、洗浄効率や収納を考えたデザインになっています。一般向けにも同じものが販売されています。

木曽ヒノキの摺漆箸

お土産としても定番の箸です。木曽ヒノキで作られた木地に漆を何回か摺り込む摺漆という技法で作られています。とても軽くて麺類などもつかみやすいので、小さな子供からお年寄りまで、どなたにも使いやすい箸です。