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木曽漆器の現在(いま)
伝統技術を応用した新たな魅力
木曽漆器の産地「木曽平沢」では、若手職人を中心に伝統的な木曽漆器の技術を応用して、現在の生活様式に合った製品づくりも積極的に行われています。洗練されたデザインや漆塗りの可能性に挑戦した製品、漆器を「借りる」という新たな発想の取組など、伝統的な木曽漆器だけでない新たな魅力が生まれてきています。
洗練されたデザイン
木曽漆器には、現在の生活様式にマッチするシンプルで洗練されたデザインのもの続々と生まれています。
伝統技術 『挽き曲げ』 (ひきまげ)が織りなす優しいカーブが特徴の漆塗りコーヒードリッパーと弁当箱。
漆塗りの可能性
漆塗り硝子
産地の伝統工芸士が研究と試行錯誤を重ねて生まれた漆とガラスのマッチング技術は、漆器のイメージを一変させ、漆の楽しみ方が大きく広がりました。
革と漆の新たな関係
若手職人が柔軟な発想で、革製品に漆塗りを施す独自の技法を考案。革本来の柔軟性を損なわず、幾重にも塗り重ねられた深みのある色合いが特徴。
産地の広告塔でもある「漆塗りハーレーダビッドソン」は、シートやハンドルグリップといった革部分のほか、タンク等の金属部分にも漆塗りが施されています。
かしだしっき (漆器のレンタルサービス)
使って分かる本物の"良さ"
木曽漆器青年部の「木曽漆器の本物の“良さ”を体感してもらいたい」という思いから、木曽漆器の有料レンタルサービス「かしだしっき」が始まりました。
漆器制作には筑波大学と連携し、木の肌を残したシンプルでスタイリッシュなデザインの木地をスリ漆で仕上げ、料理の引き立てつつも存在感のある漆器が出来上がりました。
「お試しで漆器を使ってみたい」「来客の際に漆器でおもてなししてみたい」といった方は、お気軽にお問合せください。
かしだしっきのお問合せ
▶木曽くらしの工芸館 (電話)0264-34-3888