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守ろう大切な腎臓~かん腎なことは食生活にあり~
平成30年度の地区栄養教室は「守ろう大切な腎臓~かん腎なことは食生活にあり~」というテーマで、腎臓のお仕事や、腎臓にやさしい食生活のポイント、減塩の工夫についてを勉強しました。
腎臓のお仕事について
どんな仕事をしているの?
腎臓は左右合わせて2つ。1つは握りこぶし1個分の大きさです。
腎臓は寡黙な頑張り屋さん
とっても頑張り屋さんなので、自覚症状も無く、腎臓自身は傷ついてもすぐに教えてはくれません。
体調不良を自覚した時には、もう腎臓はボロボロ…なんてことも。
そんな腎臓ですが、本当は小さな声で信号を出してくれています。
その信号をすぐキャッチして腎臓を守れるよう、定期的に健康診断を受けましょう!
腎臓を傷つけてしまうものとは?
高血圧(130mmHg以上/85mmHg以上)
- 塩分の多い食事をすると、体が体内バランスを保つために水を欲しがります。水を大量に飲むと血液量が増え、血圧が上がって血管を傷つけてしまいます。これを繰り返すと動脈硬化を引き起こします。
- 腎臓でも同様のことが起こります。これを繰り返すと、腎臓が働けなくなってしまいます。
- 高血圧の方は、塩分量が1日6グラム未満になるような減塩食を心がけましょう。
高血糖(糖尿病、空腹時血糖100ミリグラム/dL以上、HbA1c5.6以上)
- 高血糖の状態が長く続く糖尿病は、透析療法に至る病気の原因第1位です。
- 高血糖の状態が続くと、腎臓の毛細血管が傷付いて腎臓の機能が低下します。
- 血糖値を安定させるために、砂糖は1日20グラム以下を心掛けましょう。
肥満(BMI25以上、腹囲85センチ以上(男性)、腹囲90センチ以上(女性))
- 内臓脂肪が蓄積すると血液量が増え、特に細い血管でできている腎臓に負担をかけます。また、内臓脂肪の蓄積は高血圧、糖尿病、脂質異常症を引き起こしやすくします。これらが引き起こされる事で、更に腎臓に負担がかかります。
※この他にも脂質異常症、過度の飲酒、喫煙、脱水、なども腎臓を傷つけます。
普段から食生活や生活習慣に気を配り、健康的な毎日を過ごしましょう。
腎臓にやさしい食事をするためのポイント
1.おいしく減塩しよう
- 高血圧は血管に負担をかけます。毛細血管という細い血管でできている腎臓は、他の太い血管に比べて負担がかかりやすく、傷つきやすいです。
- 日々の食事の味付けを工夫して、簡単においしく減塩しましょう!
2.高血糖を予防しよう
- 高血圧と同様に、高血糖も血管を傷つけます。そして、毛細血管の集まる腎臓にも負担をかけて傷つけるのです。
- 糖質や砂糖の多い食品や、血糖値を急上昇させる果物の食べ過ぎに注意しましょう。
3.肥満を解消しよう
- 肥満の解消は、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの予防だけでなく、最終的に腎臓を守ることにも繋がります。