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「ノロウイルス食中毒注意報」が全県に発出されました
長野県内において、感染性胃腸炎患者の届出数に増加傾向が見られることから、「ノロウイルス食中毒注意報」を発出し、食品を取り扱う方々に注意を呼びかけています。
手洗いを徹底し、食品の取扱いには十分注意して、食中毒を予防しましょう。
「ノロウイルス食中毒予防のポイント」は、以下の通りです。
ノロウイルス食中毒防止のポイント
特に症状がなくても感染者である可能性を自覚し、ノロウイルス食中毒を予防しましょう。
調理する人の健康管理
- 普段から感染しないように食べ物や家族の健康状態に注意する。
- 症状があるときは、食品を直接取扱う作業をしない。
- 症状があるときは、すぐに責任者に報告する。
作業前などの手洗い
- 手を洗うタイミング
・トイレに行ったあと
・調理施設に入る前
・料理の盛り付け前
・次の調理作業に入る前 - 石けんを使用し、汚れの残りやすいところをていねいに洗い、流水でしっかり流しましょう。
・指先、指の間、爪の間
・親指の周り
・手首
※手洗いは2回繰り返すと効果的です。
食品の加熱調理
- 中心温度85~90℃で90秒以上加熱しましょう。
調理器具の消毒
- 洗剤などで十分に洗浄し、熱湯で加熱または次亜塩素酸ナトリウム等の消毒剤で消毒する。
※消毒剤の十分な効果を得るためには、使用前の清掃や洗浄が重要です。
※有効性を示す製品を選択し、正しい使用法で用いましょう。
ノロウイルスについて
特徴
- 人の小腸のみで増殖し、下痢、おう吐等の胃腸炎症状を呈する。
- 少ないウイルス量(10~100個程度)でも感染する。
- 症状がなくなっても、数週間、便とともにウイルスを排泄する。
- 感染しても症状がでない人(不顕性感染者)でも、便中にウイルスを排泄する。
症状
【潜伏期間】
- 感染から発症まで24~48時間
【主な症状】
- 吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発熱が1~2日続く
- 感染しても症状がない場合や、軽い風邪のような症状のこともある
- 乳幼児や高齢者は、おう吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息、脱水による重症化にも要注意
感染経路
【食品から感染】
- 感染した人が調理や盛付けなどをして汚染された食品を食べる
- ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝を食べる (例)生ガキなど
【人からの感染】
- 患者の便やおう吐物からの二次汚染
- 家庭や施設内などでの飛沫などによる感染
塩素消毒の方法
次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めて「塩素消毒液」を作ります。家庭用の塩素系漂白剤でも代用できます。
調理器具、環境などの消毒や拭き取り (200ppmの濃度の塩素消毒液) |
おう吐物などの処理 (1000ppmの濃度の塩素消毒液) |
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製品の濃度 | 液の量 | 水の量 | 液の量 | 水の量 |
12% | 5ミリリットル | 3リットル | 25ミリリットル | 3リットル |
6% | 10ミリリットル | 3リットル | 50ミリリットル | 3リットル |
関連ホームページ
- ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
- ノロウイルスによる食中毒の予防について(長野県)<外部リンク>
- ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット<外部リンク>