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移住者インタビュー(横浜市→広丘)

ページID:0047024 更新日:2024年10月15日更新 印刷ページ表示

田口 真也さん 京さん (2022年移住 夫婦・こども1人)

Umeko


移住のきっかけは何だったのでしょうか?

京さん

これまで夫婦それぞれ飲食業を経験してきて、『いつかは移住して開業したい』という思いがありました。漠然と「まだ先のことなんだろうな」という感覚でいたんですが、コロナ禍が人生を考え直すきっかけになり「やりたいことをやりたい」という思いが強まりました。

そのタイミングで塩尻市に住んでいた祖母が他界して空き家になったこともあり、移住して祖母の家を改装し、祖母の思い出の味である「まぜごはんのおにぎり」と「唐揚げ」のテイクアウト専門店を開業する決断をしました。

移住にあたっては、子どもが中学生になる前のタイミングでないと嫌がるかもしれないということも考えました。


移住前に準備したこと

真也さん

まずは、東京にある長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」の相談コーナーを訪れて移住や求人などの情報を収集し、「転職して移住する」か、「移住して仕事を続けるか」などを考えるようになりました。

移住前に塩尻未来会議(塩尻市の将来像を対話しながら考える場)にも参加したこともあり、「自分が塩尻市で何ができるか」を考えたりもしました。

※銀座NAGANOホームページはこちら(外部リンク)<外部リンク>

 


移住に際して行政に相談したこと

京さん

移住の支援金について相談しましたが、残念ながら対象外でした。

行政が直接絡んでいるわけではありませんが、開業までの期間は、実家(安曇野市明科)の母が紹介してくれた安曇野市の龍門渕てらす(シェアスペース)<外部リンク>のシェアキッチンを活用しました。そこでスタッフの方から様々なアドバイスを受け、地域でビジネスとして成り立たせるためのノウハウを教えていただきました。引っ越して4日後にはすでに試食会を計画してくれて、まだ荷物を開ける前の段階で、必死に準備したのをよく覚えています(笑)開業前に非常に貴重な経験をできました。​


移住してみての感想

真也さん

とにかく空が広いですね。ぐるっと見回したときの空が広さと、山々がずらーっと並んで見える光景は、移住前にはなかった特別なことだなと感じます。

北アルプス

京さん

ここ(祖母の家)には幼い頃から何度も来ていましたが、その頃よりすごく発展したという印象です。えんてらす(塩尻市北部交流センター)もできたし、近くの商業施設もきれいになっていたり、国道沿いにもお店が増えていて、子育てするにはいい環境だと感じています。

えんてらす

あと、地域で子どもを大事にしていますよね。普通に道端歩いている大人と登下校中の子どもがコミュニケーションとるって都会では考えられないことですから。公民館活動が活発だったり、運動会を地域の人が見に来ていたりしているのも新鮮に映ります。


塩尻市の気候はいかかですか?

京さん

やっぱり寒さが厳しいですよね。慣れてはきましたが…

でも、昔よりは雪が少なくなった気がしています。

こっちの子どもたちは雪に強いですね。通学路が雪かきしてなくても関係なくてたくましい(笑)​


買物環境はいかがですか?

京さん

スーパーやホームセンター、ドラッグストアがたくさんあって選び放題ですよね(笑)

目的によって、うまく使い分けています。

今はネット通販もあるので特に困っていないし、生活しやすいです。


移住後に増えた支出・減った支出は?

京さん

増えたのは、冬が寒いので暖房代、あとはガソリン代ですね。

野菜は安い!新鮮でおいしいので近くの直売所にも買いに行ったりします。

真也さん

飲み代やレジャー代は減りました。首都圏でどこかに遊びに行くとなると、駐車場も普通にお金がかかりますから。​


子育てやお子さんに変化はありましたか?

京さん

学校の給食がおいしいみたいで、毎日帰宅するなり「今日の給食は〇〇がおいしかったー!」と教えてくれます。移住前は、そういったことはあまりなかったと思います。やっぱり自校給食だからなんでしょうね。

給食

あと、「短歌の里」広丘地区ならではの取組はとてもいいなと感じています。小学生が当たり前に短歌を詠む文化って素敵ですよね。


地域との関わりや交流は?

真也さん

この地域には、大企業の大きな事業所があるので外から入ってきている人が大勢いて、移住者を受け入れることに対するハードルが低いと感じています。近すぎない距離感で関係を築くことができ、すんなりと地域に入っていくことができました。

京さん

地域には祖母を知ってくれている方もいるので、なじみやすかった部分もあります。

お店をやっていることもあって、近所のみなさんが応援してくれるのがありがたいです。知人や友人にもお勧めしてくれているみたいで「〇〇さんに聞いて来ました!」と言ってくださるお客様も多いんです(笑)

食材などは地元のものを使って地元とつながっていくことを意識しています。それは、食べる側の安心にもつながってくると思いますし、地域で支え合うっていう部分は都会にはないものだと思います。


開業したお店について教えてください

京さん

開業準備期間を経て、2024年5月に念願のお店をオープンさせました。店名の「UMEKO」は祖母の名前を使わせてもらっています。

帯

理想は、Umekoが地元密着で老若男女問わず利用される「近所にあったらうれしい店」になることです。夕飯どきに家族で買いに来たり、共働き家庭の夕飯のお助けになったり、店に来てくれた子どもが大人になったときに「小さい頃から通っている」と言ってくれたり…そんなお店になりたいですね。

やっぱり、「人が作った温かいものが食べたい」と思うときってあると思うんです。スーパーより高いかもしれないけれど、子どもが食べて安全安心なものを自信をもって提供しています。「どうせ食べるならUMEKO寄っていこう」となればいいな、と。

真也さん

唐揚げが嫌いな人っていないじゃないですか。ブームはあるかもしれないけれど、なくなることはない。これまで、からあげ専門店の店長を務めていた経験もあり、ノウハウも自信もあります。理想の店を目指すうえで私たちの作る唐揚げも欠かせないんです。

お弁当


これから挑戦したいことはありますか?

真也さん

爆発的に稼ぎたいということではなく、まずは長くやっていけることを大事にしたいです。大きな商売をしたいなら田舎ではないと思っています。楽しく過ごしていくためにこれからもお店を続けていきたいです。

京さん

私たちと同じように地方移住して開業を考えている方に対して、私たちの経験を伝えることはできるので、移住のサポートをすることで地域に貢献できればと思っています。

看板


これから移住を考える方に伝えたいこと

真也さん

移住したい人って人生のリズムを変えたい人だと思うんです。移住って人生の転機なので、エネルギーがいるものです。この先、どうやって生きるのか、「暮らす」ということへの問いにきちんと向き合っていくことが大事だと思います。

外観

UMEKO

 〒399-0706
 長野県塩尻市広丘原新田564-1

 電話:0263-60-9612​​