ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 企画政策部 > 秘書広報課 > 広報しおじり令和2年2月号テキスト版 2ページから5ページ

本文

広報しおじり令和2年2月号テキスト版 2ページから5ページ

ページID:0001990 更新日:2021年6月28日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2020年2月号テキスト版2ページから5ページがご覧になれます。

特集 高齢ドライバーの支援 安心・安全な運転のために

 近年の社会問題となっている高齢ドライバーによる交通事故。本市の取り組みについてご紹介します。
問い合わせ 都市計画課計画係 電話0263-52-0280 内線1242

相次ぐ高齢ドライバーの事故

 近年、高齢化社会の進展に伴い全国的に高齢者が関わる重大事故が相次いでいます。
 平成30年に県内で起きた交通事故のうち、高齢者が関わる事故の割合は約4割を占めています。また、令和元年(平成31年)上半期(1から6月)に全国で発生した高齢ドライバーによる交通死亡事故の約34%が、ハンドルやブレーキの操作ミス、踏み間違いによる誤発進が原因であることが分かっています。この割合は一般のドライバーと比較すると3倍の数値で、加齢による認知機能や運転技術の衰えが背景にあると考えられています。

運転免許証の返納は考えていないという人が半数以上

 市都市計画課が中南信運転免許センターで行ったアンケート(70歳以上を対象、有効回答数202人)によると、回答者の過半数が運転免許証の返納を考えていないという結果が出ました。
 この理由の7割以上が「生活(買い物・通院など)に支障が出る」という回答でした。運転免許証を返納することで、中山間地域の住民の皆さんは、バスやタクシーを利用しないと市街地に出ることが難しくなり、生活に大きな影響が出るなど、生活状況、地理的要因などの切実な理由も推測されます。

国が高齢ドライバー支援を本格的に開始

 高齢ドライバーの事故防止対策が急務となっており、国や全国の地方自治体においても自動車の急発進防止装置の設置に対し、補助金を交付する動きが始まっています。国でも、高齢者の安全な運転をサポートするため、令和元年12月に「サポカー補助金」を補正予算に計上。自動車の急発進防止装置が搭載された自動車の購入費用の一部や、装置設置費用を補助するなどの対応を始めています。

本市でも高齢ドライバーを支援

 市街地エリア(運転免許を返納しやすい環境)と中山間地域(返納しにくい環境)などの違いから、本市においても運転免許証の自主返納のほかに、高齢者が安心・安全に運転できる体制を整える必要があります。
 本市では運転免許証自主返納の促進と並行し、高齢ドライバーの交通安全に対する環境改善を図るため、補助金制度を新たに創設します。2月3日月曜日から70歳以上のドライバーが所有する車に急発進防止装置を設置する場合、8万円を上限に必要経費の9割を補助します。
 4ページからは、2月から開始する補助制度の概要をご紹介します。

中南信運転免許センターでのアンケート結果(有効回答数202人)

調査の概要

  • 調査対象 運転免許更新時に高齢者講習となる70歳以上の高齢ドライバー
  • 実施期間 令和元年8月1日から8日
  • 調査方法 中南信運転免許センターにて、対象者に直接聞き取り
Q.運転免許の返納は何歳頃を予定していますか?「円グラフ」

返納は考えていない 53.5%
80から84歳 26.7%
75から79歳 9.4%
85歳以上 9.4%
75歳未満 1%

Q.運転免許の返納をしない理由は何ですか?「円グラフ」

生活(買い物・通院など)に支障が出るから 77.6%
仕事上必要だから 14.9%
楽しみがなくなってしまうから 0.5%
その他 7.0%

Q.自動車急発進防止装置が自身の車に装着可能な場合、装着したいですか?「円グラフ」

装着したい 59.9%
装着したくない 40.1%

交通事故防止のために補助制度の活用を

都市計画課 課長 曽根原 博 「写真」

 本市が目指す「コンパクトシティ・プラス・ネットワーク」の都市構造を実現するため、中山間地域に生活する高齢者の足を確保することは重要な課題であり、自動車急発進防止装置により少しでも安心・安全な交通環境づくりにつながればと考えています。
 私たちは、年を重ねるごとに認知機能や判断能力、操作能力が低下し、交通事故の危険性が高まります。年をとっても安心して車の運転を継続するために、また悲惨な交通事故を1件でもなくすために、この制度を活用していただければと思います。
※コンパクトシティ・プラス・ネットワークとは
人口減少・高齢化が進む中、地域の活力を維持するとともに、医療・福祉・商業等の生活機能を確保し、子育て世代や高齢者が安心して暮らせるよう、地域公共交通と連携して進めるまちづくり。

令和2年2月3日月曜日から 満70歳以上対象 自動車急発進防止装置の設置費用を補助します

!現在、国の補助金制度の整備が進められています。国の制度施行後に、補助額が変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

装置費用+設置費用の9割、最大8万円を補助「写真」
問い合わせ 都市計画課計画係 電話0263-52-0280 内線1242

  • 受付時間 平日午前8時半から午後5時15分

対象(次の全てに該当する人)

  • 交付申請日に満70歳以上
  • 本市の住民基本台帳に登録されている人
  • 運転免許証所持者
  • 市税などの滞納がない人

対象となる装置

  • 急発進抑制タイプ
    アクセルを急激に踏み込んだ場合にセンサーが異常を検知し、急加速を抑制します。(車内操作で一時的に機能を停止できるものに限る)
  • 障害物感知タイプ
    一定範囲内の障害物をセンサーが検知した場合、アクセルの急激な踏み込みに対して加速を抑制します。
設置する装置は、一定の機能を有すると国土交通省が認定した装置に限ります。詳細は国土交通省ホームページ(URL https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha07_hh_000328.html)をご覧ください。「QRコード」「イラスト」

対象となる自動車(次の全てに該当する自動車)

  • 申請者が主として使用する「自家用」自動車
  • 対象となる装置が設置できる自動車

※装置を搭載している新車の購入に対する補助は行いません。

注意事項

  • 装置の設置はAT車のみです。
  • 装置設置後、1年間以上は使用してください。
  • 市内に本店、支店または営業所を有し、装置の設置が可能な業者が設置した場合のみ、補助の対象となります。
  • 装置の設置に掛かった費用のみが対象です。
  • 令和元年度の補助は、予算に達し次第終了となります。令和2年度も行う予定ですので、決定次第、市ホームページ(URL https://www.city.shiojiri.lg.jp/)や広報しおじりなどでお知らせします。

補助金交付までの流れ

ステップ1 市内業者から見積書をもらう

業者から装置設置に関わる費用のみの見積書をもらってください。
※取付業者は、市内業者に限ります。「イラスト」

ステップ2 都市計画課で補助金の交付申請

次の書類をご用意ください。

  • 見積書
  • 補助金交付申請書(窓口または 市ホームページから取得可)
  • 運転免許証の写し
  • 車検証の写し
    ※運転免許証と車検証の名義が異なる場合は、申請者が使用する旨の誓約書が必要となります。「イラスト」
ステップ3 市から交付決定通知が届いたら、市内業者で取り付け整備

※作業期間は各業者へお問い合わせください。「イラスト」

ステップ4 都市計画課に実績報告書を提出

次の書類を提出してください。

  • 実績報告書(窓口または市ホームページから取得可)
  • 装置設置に要した費用が分かる書類(領収書、納品書など)「イラスト」
ステップ5 市から補助金確定通知書が届いたら、請求書を提出

次の支払い方法から選択してください。

  • 申請者が取付業者に費用を全額支払い、補助金を受領する。
  • 市が取付業者に補助額を支払い、申請者は負担分を支払う。「イラスト」

自動車運転免許証の自主返納支援事業も行っています「免許証見本」

 全ての運転免許証を自主返納した高齢者の皆さんに、バス・タクシーの共通利用券を交付します。

対象(次の全てに該当する人)

  • 塩尻市の住民基本台帳に登録されている人
  • すべての運転免許証を自主返納した人
  • 運転免許証の自主返納時に満65歳以上の人

※申請期間は、返納時に発行される「申請による運転免許取消通知書」に記載されている日付から1年以内です。

支援内容

 塩尻市地域振興バス「すてっぷくん」およびタクシーの共通利用券3,300円を交付します。
※支援は本人のみ1回限りです。

  • 利用できるタクシー事業者
    美勢タクシー株式会社、アルピコタクシー株式会社、平成交通有限会社

申請方法

 中南信運転免許センターで運転免許証を自主返納した後に、市役所2階都市計画課でお申し込みください。

持ち物

  • 運転免許証返納時に交付される「申請による運転免許取消通知書」の写し
  • 公的機関が発行する顔写真付きの本人確認書類の写し(例:取り消しを受けた運転免許証、運転経歴証明書などの写し)

タクシー料金が1割引きになります

 免許センターの窓口において、運転免許証の自主返納時に、運転経歴証明書を発行することができます。(手数料1,100円)
 長野県タクシー協会加盟のタクシー会社を利用する際に、証明書を提示するとタクシー料金が1割引きになります