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広報しおじり平成31年1月号テキスト版2ページ
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謹賀新年
塩尻市長 新年あいさつ「写真」
市民と行政が一緒に未来を創造していくまちに
明けましておめでとうございます。新たな年の幕開けを、どのような感慨をお持ちになって迎えられましたでしょうか。
塩尻市は本年、市制施行60周年を迎えます。諸条件に恵まれた塩尻市と先人の努力に感謝しながら新たな未来に挑戦すべく、年間を通じて多くの記念イベントが開催されます。その都度、各広報媒体を通じて案内がされますので、ぜひ多くの機会を捉えてご参加いただきますようお願いいたします。記念式典は、9月28日土曜日を予定しています。
しかしながら、60年は通過点でしかありません。現在を生きる私たちの責務は「100歳の塩尻市が元気なまちで在る」ために何を為すべきかを常に思考することではないでしょうか。
昨年、市内では多くの未来型事業が列車に乗りました。信州Fパワープロジェクトのバイオマス発電事業が3年遅れながらも現地でスタートしました。新体育館も10年以上の研究期間を経て建設が決定し、現在実施設計中です。北部交流センターも「えんてらす」の愛称を得て建設が始まりました。塩尻駅から徒歩圏内に250戸を超える住宅地造成を目指す「塩尻駅北土地区画整理事業」も、関係者の尽力により、この1月にも一部が販売予定となっています。また、民間事業ではありますが、広丘地区には相次いで大規模の企業集積が始まっています。い
ずれも、市民の皆さまの知恵と勇気をお借りし、一緒に汗を流しながら、塩尻市の未来を担保するための拠点施設です。本年はこの列車が鈍行列車ではなく、特急列車で走り続けることができるよう万全のフォローを行うことと、少なくとも人災による脱線がないよう努める大切な年であります。
そして、私たち市政経営を託されている者は、次の戦略を練ります。常に未来志向でチャレンジすることこそが、進化を確実にする唯一の道と信じているからです。一つの例を申し上げるならば、冬の峠道では、緩やかに車が動いている状態であれば頂上を目指せます。しかし、いったん渋滞で完全に止まってしまえばチェーンを装着しないと再発進できません。市政についても同様で、もちろん、状況分析をしながらアクセルに緩急はつけますが、止めてしまったら再加速は困難です。なぜなら、日本の未来、地方自治の今後は決して平たんな道ではないからです。少子高齢化の波は残念ながらしばし止まることはないでしょう。しかし、塩尻市はまだまだ進化の可能性を秘めています。一緒に知恵を出し、汗を流し、未来を創造していきましょう。
全ての市民の皆さま、そして関係される多くの塩尻市応援団の皆さまのご健康とご活躍を祈念させていただき、新春のごあいさつとさせていただきます。
塩尻市長 小口利