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広報しおじり平成30年6月号テキスト版6ページから9ページ

ページID:0001738 更新日:2021年6月28日更新 印刷ページ表示

広報しおじり2018年6月号テキスト版6ページから9ページがご覧になれます。

特集 森を生かす

 本市では、森林を健全に維持し、その恵みを暮らしに生かす取り組みに力を入れています。今回は、「信州Fパワープロジェクト」の経過や塩尻市森林公社、市民団体の取り組みをご紹介します。
問い合わせ 森林課 電話0263-52-0280 内線1283 FPプロジェクト 電話0263-52-0280 内線1226 塩尻市森林公社 電話0263-31-6733

わたしたちの暮らしに欠かせない森林

 森林は、木材の供給をはじめ、山の斜面に張った根が山崩れを防ぐほか、雨水を蓄え浄化する水源のかん養や、大気中の二酸化炭素の吸収による地球温暖化の防止など、私たちの暮らしに欠かせないさまざまな働きをしています。この「森林の多面的機能」を未来につなぐため、「木を育て、活用し、また育てる」という森林資源の好循環や人と森林との適切な関係を再構築することが、今求められています。

林業の衰退により荒廃する森林が増加

 現在、長野県や本市の民有林は、面積の半分以上を植林による人工林が占めています。この多くは、昭和30年代以降の戦後復興期、高度成長期に木材需要が高まる中で造成されたものです。しかし、その後の生活様式の変化や低価格な外国産材の輸入などにより、林業は急激に衰退し、放置される森林が増えていきました。
 戦後に植林された人工林の多くは、現在、標準的な伐採の時期である樹齢40年を超えており、本市においても高齢のカラマツ、アカマツを中心とした人工林面積が6割以上を占め、森林資源の成熟期を迎えています。

森林資源の循環活用を市政の重点テーマに

 本市では、森林資源の循環活用を含めた域内循環システムの形成を、第五次塩尻市総合計画の重点プロジェクトに位置付けています。
 平成24年から長野県、本市、民間企業、大学など産学官民が連携して進めている「信州Fパワープロジェクト」では、まず27年に民間企業の集中型木材加工施設が稼働し、木材の需要拡大と県産材の普及が図られています。
 これと併せ、山から木材が安定的に供給される仕組みや、生活の場での木材利用の普及を進め「森林の育成と木材利用の持続的サイクル」の実現を目指しています。そのため、本市では、市民の皆さんや事業体などと連携し、森林資源を生活に生かしたり、森林との関わりを取り戻すための取り組みを進めています。    

森林を生かす取り組みをさらに加速化

 29年に設立した一般社団法人塩尻市森林公社は、「森に親しみ、森を生かすまち しおじり」の実現を目指し、森林所有者や林業事業体、森林に関わるさまざまな人とともに森林を生かす取り組みを加速化していきます。
 30年度から専門の地域林政アドバイザーを配置し、植林や伐採などの山づくりをする森林の集約化を図ります。また、林業事業体の支援などにより、森林整備を効果的に進めていきます。他にも、地域の自伐林家が切り出した間伐材を買い取る「山のお宝ステーション」の運営をはじめ、山づくりの知識や技術を学ぶ森林塾も開催していきます。
「写真」4月13日、森林を生かす拠点施設が宗賀にオープンしました。

信州Fパワープロジェクトのイメージ

林業経営基盤づくりの推進
素材生産量 年間約20.5万立方メートル→間伐材など 年間約10万立方メートル→木材加工工場→県産材製品→県産材製品の供給 年間約2万5千立方メートル
素材生産量 年間約20.5万立方メートル→間伐材など 年間約10万立方メートル→木材加工工場→年間約7万5千立方メートル→製材オガコ→加工→木質ペレット→家庭や農業などでの熱利用
素材生産量 年間約20.5万立方メートル→間伐材など 年間約10万立方メートル→木材加工工場→年間約7万5千立方メートル→製材端材→木質バイオマス発電所→熱→木材の乾燥用に利用
素材生産量 年間約20.5万立方メートル→間伐材など 年間約10万立方メートル→木材加工工場→年間約7万5千立方メートル→製材端材→木質バイオマス発電所→電気→木材による発電 約1万2千kw
素材生産量 年間約20.5万立方メートル→建築用材などとして利用できない間伐材など 年間約10万5千立方メートル→木質バイオマス発電所→熱→木材の乾燥用に利用
素材生産量 年間約20.5万立方メートル→建築用材などとして利用できない間伐材など 年間約10万5千立方メートル→木質バイオマス発電所→電気→木材による発電 約1万2千kw

信州Fパワープロジェクトの経過概要

 信州Fパワープロジェクトは、産学官民の連携により、森林の再生と再生可能エネルギーの普及を図る取り組みです。
 このプロジェクトでは、市有地に、民間企業による最先端の大規模・集中型木材加工施設を整備し、主に県内から収集された木材を製材し、販売することで、森林資源の活用と県産材の普及を図ります。
 さらに、木質バイオマス発電施設を併設し、製材で発生する端材や山林に残置されてきた間伐材などの未利用材を燃料として発電を行い、この再生可能エネルギーを地域内に供給するという、森林資源を暮らしに生かす壮大なプロジェクトです。
 平成27年4月には、民間企業により、床材加工ラインなどに世界最先端の機械を導入した木材加工施設が稼働しました。

木質バイオマス発電所の事業化決定

 30年4月には、ソヤノウッドパワー株式会社が事業主体となり、木質バイオマス発電所の事業化決定が発表されました。これにより、近い将来、信州Fパワープロジェクトの両輪施設が稼働し、本市から全国へ、林業再生と再生可能エネルギー利用の先進モデルを発信し続けることになります。

  • 施設稼働スケジュール
    30年11月着工、32年10月運転開始
  • 想定売電量
    約9千500万kwh/年(一般家庭の約2万6000世帯相当)
  • 使用燃料
    国産木質バイオマス(未利用材、製材端材)約14万トン/年

※年号は、便宜上「平成」を使用しています。

森林を未来へつなぐ それぞれの立場で活用に取り組む

 行政、民間のボランティアなどそれぞれの立場で、森林の整備や資源の有効活用に取り組んでいる人たちにインタビューしました。

塩尻市地域林政アドバイザー 柴垣 嘉和さん「写真」

 塩尻市森林公社で、地域林政アドバイザーとして働いています。仕事の内容は、森林所有者と行政、ボランティア、民間企業との橋渡しや、森林全体の管理、後継者の育成など多岐にわたります。
 これらの中で、まず取り組みたいことは、森林所有者や、所有している森林の境界の確認を行い、森林の管理データを更新することです。このデータを基に、森林の持つ多様な機能を十分に発揮させることを目的とした森林経営計画を策定し、森林の整備などにつなげていきます。
 また、山づくりの担い手の確保に向けて、深い知識のある人が現役のうちに、次の世代に技術をつないでいく必要があります。公社では、今後山づくりの楽しさを知っていただくための講座を開催するなど、技術の継承ができる機会を提供していく予定です。
 身近な森林資源を有効活用できるようにすることが私たちの使命です。その際には、ボランティアや民間企業との連携が欠かせませんので、ご協力をよろしくお願いします。

森林経営計画とは

 森林経営計画とは、森林の所有者などが、森林の整備や保護について5年を1期として作成する計画です。計画に基づいた森林整備を行うことで、森林の持つ多様な機能を十分に発揮することができます。
 また、計画を作成すると、国や県から間伐などの造林補助金の支援を受けることができます。「イラスト」
「写真」測量を行っている様子

一期会(いちごかい)会長 古田 今朝芳さん「写真」

 「一期会」では、森林の整備や、個人の住宅で不要となった木の伐採、子どもたちが森林と触れ合うことができる機会の提供などを行っています。県主催の林業体験講座を受講した際、仲間たちと荒れ果てている森林を見て、「もったいない」「自分たちでなんとかできないだろうか」という気持ちが込み上げ、結成しました。現在は40人余のメンバーが所属しており、今年度からは、市内での活動の幅をより広げていきたいと思っています。
 森林資源は、日頃から身近にあるため、あって当たり前と感じる人も多いと思います。ですが、私たちの活動を通して、森林という資源の価値について再確認をしてもらい、有効活用につなげていくことができればと思っています。
 一方で、最近ではメンバーの高齢化が進んできています。後継者育成のためにも、興味がある人はもちろん、森林の整備方法で困っている人や、詳しく知りたいと考えている人には、気軽に活動に参加してほしいですね。

メンバー募集中

 一期会に興味のある人や、加入したいという人は、一期会ホームページ(URL http://www001.upp.so-net.ne.jp/moritomo/index.html)をご覧ください。
 宅地伐採の依頼や、子ども向けの講座の開催情報も発信しています。
「QRコード」こちらからでも確認できます。
「写真」つるかご作り講座の様子

山のお宝ステーション

 森林資源の有効活用を図るため、個人・団体有林から切り出された間伐材を、片丘および宗賀に設置している山のお宝ステーションで買い取ります。

  • 樹種 針葉樹および広葉樹全般
  • 太さ 末口(細い方)15センチ以上
  • 長さ 45センチ(許容範囲マイナス2センチ)
  • 買い取り価格 1トン5,700円

※持ち込むには、事業参加登録および講習会受講が条件となります。詳細は、塩尻市森林公社までお問い合わせください。
※受入方法、価格については今後変更する場合があります。

利用者の声 北小野財産区議会より

 これまでは間伐材を持って行く場所が無く、山に放置したままでしたが、山のお宝ステーションができて、採算が取れるようになりました。山もきれいになってよいですね。山は大切な資源なので、今後の森林整備にもつなげてもらいたいです。
「写真」間伐材搬入の様子

市からのお知らせ

30年度 塩尻市民の森林(もり)づくりを開催

 塩尻市民の森林づくり実行委員会では、毎年、市有林を活用しやぶ払いや植栽などの森林整備を行っています。今年度も昨年度に引き続き、28年1月に発生した雨氷により大きな被害を受けた、旧塩尻の市有林で植栽を実施予定です。

  • 日時 6月9日土曜日 午前10時から午後1時(小雨決行)
  • 申込締め切り日 6月5日火曜日

※参加費は無料です。森林課林業振興係まで電話でお申し込みください。
※楢川支所、消防署南側駐車場、宗賀支所から送迎バスを運行します。詳細は申込時にご確認ください。
「写真」昨年の様子
 全体で説明を受けた後、一つひとつ丁寧に植栽しました。子どもから大人まで幅広い年代の参加者が集まりました。