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広報しおじり平成30年6月号テキスト版2ページから5ページ
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特集 生きる力を育む 子どもたちを支える保育園
保育園では、子どもたちの健やかな成長を支援するために、さまざまな取り組みを行っています。今回は、保育園での子どもたちの生活をご紹介します。
問い合わせ こども課保育係 電話0263-52-0280 内線3172
時代が変わることで子どもにも変化が
新入園の子どもたちも保育園の生活リズムに少しずつ慣れて、新しい環境の中で先生や友達と楽しもうとしている姿が見られます。その中で、戸外遊びを嫌がる姿や、お散歩に出掛けると疲れて歩けない、本当は友達と一緒に遊びたいのに、うまく言葉で伝えられずとっさに手が出てトラブルになってしまうといった姿も見られます。今も昔も、本来あるべき「子どもの元気な姿」というものは変わらないはずですが、一体何が起きているのでしょうか。
要因の一つとして、子どもを取り巻く生活環境の変化が考えられます。近年、車を使った移動手段や、一人でも遊べるネットゲームの普及など、生活が大変便利になった裏返しとして、体を使って生活する時間が減少傾向にあります。
子どもたちが自分の力で生きられる基礎を
このような環境で生活する子どもたちを保育する中で、大切なことが見えてきました。それは、「基本的生活習慣の自立と生活リズムを整えること」です。これが、子どもたちの持っている学ぼうとする力(認知能力)や相手の気持ちになって考える力(非認知能力)の原点になります。
保育園では、子どもたちが毎日元気に登園して、先生や友達と体を使って仲良く遊んだり、知恵を使って生活したりするなど、普段の生活の中で、将来、自分の力で生きていける基礎が育つように、さまざまなことに取り組んでいます。次ページから、保育園での1日を追いながら、取り組みをご紹介します。
「写真」
塩尻東保育園園長
百瀬 英美先生「写真」
子どもたちが安心して過ごせるように、職員一同、子どもたち一人ひとりの気持ちに寄り添った保育を心掛けています。
保育園での1日
(塩尻東保育園の場合)
保育園で、子どもたちはどんな1日を過ごしているのでしょうか。
午前8時半から9時 登園「写真」
保護者と会話をしながら、子どもの今日の体調や様子の変化などをしっかりと確認します。時には保護者の子育ての悩みなども伺います。
午前9時半
室内・戸外遊び「写真」
年齢に応じて、屋内外でさまざまな遊びをします。楽しみながら、子どもの成長を促します。
- リズム室で音楽に合わせて体を動かし、学習する態度の基本となる「模倣動作」を養います。
- 食育の一環として、畑で野菜を育てています。
- 本の読み聞かせなどで、子どもたちの豊かな感性を育みます。
- 外遊びや散歩をして体を動かします。また、動植物に触れることで探求心や好奇心を刺激します。
- 外遊びや散歩をして体を動かします。また、動植物に触れることで探求心や好奇心を刺激します。
- 遠足の前日。雨が降らないように、てるてる坊主を作りました。製作遊びやお絵かきをすることで、指先の機能や想像力を高めます。
午前11時 給食「写真」
保護者や給食調理員と連携を取りながら、子どもたちの発達や食事の様子などに合わせて給食を提供します。また、子どもたちが畑で育てた野菜を給食で活用する取り組みも行っています。
午後0時半 お昼寝「写真」
午前中たっぷり体を動かし、昼食を食べた後は、お昼寝をします。体と脳を休ませ、ホルモンの分泌を高めることで、子どもの気持ちを安定させます。
子どもがなかなか寝付けない時や不安な時は、そばで見守ったり、子守歌を歌ったりします。
午後3時 おやつ「写真」
子どもたちが楽しみにしているおやつの時間。季節や行事に合わせて、趣向を凝らした手作りメニューを提供します。
子どもは、回数を分けて食べることで、消化吸収の働きを高め、1日に必要なエネルギーや栄養を補います。
この日の給食・おやつ「写真」
- 肉野菜炒め
- ゆかり和え
- えのきのすまし汁
- みしょうかん
- レーズンクッキー
- 牛乳
各園で給食・おやつを調理
本市の市立保育園は、給食の調理を各園で行っています。出来たてを提供できるほか、地元の食材を使用するなど、子どもたちに安全でおいしい給食を食べてもらうための取り組みです。
おやつの後 自由時間・帰りの会「写真」
1日の出来事の振り返りや、次の日にやることなどが伝えられます。子どもたちが明日への期待を持ち、安心して生活が送れるようにします。
1日の振り返りや予定確認で、時間の感覚を養います。また、集団行動の経験にもなります。
午後4時 降園「写真」
その日の出来事や頑張ったこと、子どもの体調の変化など、園での様子を保護者に伝えます。子どもの姿を共有して、安心して帰宅していただけるようにしています。
塩尻東保育園 保護者会副会長
後藤 真実子さん(中西条)「写真」
保育園に預けてから、子どもの人見知りが直った気がします。お友達や先生などさまざまな人と関わることで、以前より積極性が芽生えましたね。
家庭でも出来る!子どもたちの成長応援
褒めて子どもたちをやる気に!
子どもがしたことを肯定したり、褒めたりすることで、子どものやる気につながります。
大人にとっては当たり前にできていることでも、子どもにとっては大きな成長です。その時の大人の言葉掛けは、子どもにとても影響力があります。
ポイント
- 注意や命令をするのではなく、良くできたことや頑張っている姿を褒めたり、肯定したりしましょう。
- やってはいけないことをした時は、ちゃんと叱ること。また、叱った後に良いところを褒めるなど、違う場面でフォローしましょう。
「イラスト」
外に出掛けて、全身を使って遊ばせよう
手先の器用さを身に付けるには、手遊びや粘土、積み木など手先を使った遊びなどのほかに、「粗大運動」という体全体を使った動きが重要です。
自宅での親子のふれあいは大切ですが、どうしても家事などで子どもへの対応が片手間になってしまいがちです。そんな時は、思い切って外に出掛けて、しっかりわが子に向き合う時間をつくりましょう。公園では、地域の人々が集いますので、挨拶や、順番に並ぶ、危険行為をしないなどの社会性を養う体験ができます。近くの公園で全身を使って遊んでみてはいかがでしょうか。
「イラスト」
嘱託保育士を随時募集しています
- 応募資格 保育士資格のある人
- 申し込み方法 市役所3階人事課または市ホームページ(URL http://www.city.shiojiri.lg.jp/)にある申込書兼履歴書に記入の上、人事課に提出してください。
※後日、面接の日程をご連絡します。
「写真」子どもたちの成長を一緒に見守りませんか