本文
広報しおじり平成29年5月1日号テキスト版2ページから3ページ
広報しおじり2017年5月1日号テキスト版2ページから3ページがご覧になれます。
特集 地域全体で取り組む地方創生
地域の資源や特性を生かして人口減少に歯止めをかけ、地域の活力を生み出す「地方創生」。全国でその取り組みが行われ、本市でもさまざまな施策に取り組んでいます。今回は、本市の地方創生についての展望を紹介します。
問い合わせ 地方創生推進課地方創生推進係、シティプロモーション係 直通電話0263-52-0714
なぜ、いま地方創生なのか
わが国は、世界に類を見ない少子高齢化社会を迎えており、平成20年をピークに人口減少局面に入っています。特に、地方の若い世代を中心とする首都圏への人口流出が続いており、それが地域経済の縮小を生み、人口減少を加速化する悪循環に陥ることが懸念されています。
さらに、地方の若い世代が、過密で出生率が極めて低い首都圏に流出することで、わが国全体の少子化、人口減少に拍車が掛かるとされています。
このような現状を踏まえ、26年度に国は、人口減少を克服し、地方の活力を生み出すため、各地方公共団体に対して「地方人口ビジョン」と「地方版まち・ひと・しごと創生総合戦略」の早期策定と事業実施を求めました。これを受け、地域特性や地域資源を生かした雇用の創出、移住定住促進など、さまざまな地方創生の取り組みが全国で始まっています。
30年後も選ばれ続ける塩尻市であるために
本市では、地方創生の考え方を先取りした取り組みを進めてきました。本市の強みである暮らしやすさや交通アクセスの良さ、最先端のものづくり技術の集積などに磨きをかけて活用し、30年後も選ばれる地域であり続けることを前提とした、「第五次塩尻市総合計画」を策定。また、本市の「人口ビジョン」「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を全国に先駆けて策定し、27年度から全庁的に地方創生に取り組んでいます。具体的な事例では、
- 信州Fパワープロジェクトと連携した森林資源の活用、循環を図る事業
- ICT産業などの仕事の創出や子育て女性の就労支援、首都圏からの若者還流事業
などに、意欲的に取り組んでいます。
第五次塩尻市総合計画とは
全体で9年の長期戦略と、1期3年で実施する事業を定める中期戦略からなる本市の行政経営方針です。
長期戦略は、20から30年先の社会変化を見据えた上で、目指す都市像の実現に向け、重点的に取り組む分野や方針を定めたものです。主に三つの基本戦略があり、それぞれ明確な目的を持って、ターゲットとなる世代に施策を展開します。
中期戦略は、長期戦略に基づいて行う事業の執行計画となります。
目指す都市像
確かな暮らし 未来につなぐ田園都市「イメージ図」
基本戦略A 子育て世代に選ばれる地域の創造
基本戦略B 住みよい持続可能な地域の創造
基本戦略C シニアが生き生きと活躍できる地域の創造
基本戦略を包括し、機能的に推進するプロジェクト
↓
施策のターゲット
子育て世代 働く世代 シニア世代
市民の皆さんとともに取り組む地方創生
本市では、地方創生に向けた事業をさらに推進するため、29年度から地方創生推進課を新設しました。今回は、地方創生推進課長に課の使命や意気込みをインタビューしました。
INTERVIEW 地方創生推進課長 古畑 久哉
現在塩尻に住んでいる人たちが住みやすいまちづくりを
本市では、第五次塩尻市総合計画における基本戦略の成果指標として、平成35年時点で総人口6万5000人以上を目標に定め、さまざまな施策に取り組んでいます。
特に、20から40歳代のいわゆる生産年齢人口の人たちの移住定住に注目し、その世代が住みたくなるような施策を盛り込みました。
その世代に選ばれる地域にするために、まず、現在塩尻に住んでいる人たちに「塩尻は住みやすい」と思ってもらえるまちづくりが大切だと考えています。
これからの地方創生は、市民の皆さんや民間企業、NPO法人など、多様な人たちを巻き込んで地域課題の解決を行うことが求められます。地方創生推進課では、そのための機会や場所の提供、皆さんの声を反映できる仕組みづくりなどを行ってまいります。市民の皆さんとともに地方創生に取り組み、地方創生の先駆けとなっていきたいですね。
地方創生推進課の活動
- 地方創生に関係する庁内の職員によるプロジェクトチームの設置
- 株式会社リクルートホールディングスなど大手民間企業と協働した地域課題の解決
- シティプロモーション事業
- 移住定住促進事業
- ふるさと寄附金
- 空き家対策 など
地方創生推進課ではこんな取り組みも行っています
今年度も開催します
しおじり未来会議&異業種交流会
市民や民間企業、行政などの垣根を超えて、塩尻の未来について対話するイベントです。
- 対象 市内または市近郊に在住で、40歳未満の社会人
- 期日 5月20日土曜日
- 時間および内容
- 第一部 午後6時から7時半 パネルディスカッション「塩尻の未来展望」
- 第二部 午後7時45分から8時45分 異業種交流会、名刺交換会
- ゲスト 松井 洋一郎さん(岡崎まちゼミの会代表)
- 場所 市民交流センター5階イベントホール
- 定員 40人(先着順)
- 参加費 1,000円(飲食代)
- 申込締め切り日 5月10日水曜日
※懇親会では、アルコールの提供をします。飲酒をする人は、車での来場はご遠慮ください。
※申し込み方法などの詳細は、塩尻青年会議所ホームページ(URL http://shiojiri-jc.jp)をご覧になるか、電話(070-1566-2220小松)でお問い合わせください。「写真」
地域おこし協力隊主催
火おこし&木遊びを体験! アンさん親子講座シリーズvol.2
マッチやライターを使わない火おこし体験や、野外で役立つ木と枝を使った工作をします。心地よい気候の日曜日に、親子でアウトドア体験をしませんか。
- 日時 5月27日土曜日 正午から午後3時
- 場所 県林業総合センター
- ナビゲーター 安藤""アン""誠起さん(地域おこし協力隊、写真作家)
- 講師 伊藤 隼人さん(ブッシュクラフター)
- 定員 親子20組程度(先着順)
- 参加費 一人300円(保険料)
- 申込締め切り日 5月22日月曜日
※地方創生推進課に電話でお申し込みください。
※雨天決行です。雨具などをお持ちください。