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農業再生の実践(3)「ソバ」

ページID:0002319 更新日:2021年9月29日更新 印刷ページ表示

(花村芳宏さん、手塚千治さんとの対談から)
対談のゲスト
花村 芳宏さん(本山)
プロフィール 農業を営む。本山そばの里企業組合の理事長を務める。
手塚 千治さん(吉田二区)
プロフィール 農業を営む。有限会社テヅカライスの代表を務める。

市長 遊休荒廃農地の解消というテーマとともに、生活できる年収がある雇用の場をつくる、「農業再生」も大きな課題です。この点についても、農業公社で取り組みたいという強い思いがあります。今回は、ソバ作りやそばの消費に詳しいお二人に、お話を聞きたいと思います。まず始めに、収穫で大変なことや状況についてお聞きします。
花村 一番大変な作業は、刈り取りと脱穀です。共同栽培の1.3アール分のソバを、20人が棒でたたいて脱穀します。昔ながらの方法で収穫することは大変ですが、本山そばの里の宣伝効果につながりますので、継続していくつもりです。
手塚 私の所は面積が広いので、コンバインで刈って乾燥機で乾かし、調整して袋詰めします。直売所にも出していますが、すぐに品切れになり、こんなにもそばを打つ人がいるのかと、驚きますね。

市長 採算面からすると、畑を無償で借りた場合、「実を売るなりわい」としての採算は、米と比べてどうですか。
手塚 気候によっても違いますが、ソバは例年ですと、1反歩当たり約2俵取れます。不作だった昨年は1俵当たり約2万円でしたが、1万円を切るときもあります。米は1反歩当たり約10俵取れ、12万円ぐらいになると言われます。米と単純に比較することはできませんが、採算が合うとは、言い難いと思います。
市長 そうですか。短期間で遊休荒廃農地対策をするには、ソバは手が掛からず有効です。ただ、採算性が課題とは知っていましたが、結構差があるのですね。補助金体系を考える上でも、そこが大きな課題ですね。

手塚 かつては、麦とソバの二毛作ができました。今は、そばアレルギーの問題があり、麦に混ざらないように、ソバは単作になってしまいました。昔、ソバは救荒作物として、干ばつのときに米の代わりにまいたと言います。
市長 前回の対談で、菜の花は、チョウが発生して幼虫の被害があるとのことでした。ソバの場合はどうですか。
手塚 私の所も1度だけありましたが、ヨトウムシが出て葉を食べてしまいました。場合によっては、虫が発生しますね。

花村 ところで、ソバからは離れた提案ですが、遊休荒廃農地で機械の入らない狭い所や傾斜地には、景観整備を兼ねて、ヒガンザクラやウメを育てたらどうですか。さらにクリーンセンターから出る熱エネルギーを利用して、花木栽培をして、花屋などへ出荷したらどうでしょう。
市長 そこで障害者の皆さんが働ければ、良いですね。また、農業公社でも人材が揃えばできそうですね。研究の価値があります。
手塚 今、「そば」によりつながったグループがたくさん出てきましたね。そういうグループは採算を考えず、自分たちで楽しむだけでなく、地域の人にも製品を提供する活動をしていますね。
花村 加工トマトをやっているグループもありますが、ソバが一番良いと思いますね。そば会などで、仲間づくりや地域の活性化につながります。

市長 「そば切り発祥の地」としての地域ブランドとともに、そういったグループが市内にたくさん育ち、発展すれば、消費も広がり遊休荒廃農地も減りますね。さらに、生産や消費の過程で塩尻産のソバの付加価値を高め、採算性を上げることも大切です。

花村 塩尻のそば屋さんには、地元の粉を使ってほしいですね。

市長 地産地消も、発展的な農業公社の仕事だと思います。ほかにも公社主催でそば打ち講習などを行うことで、グループや消費の拡大もできますね。どうしても行政は事業の実行までに時間が掛かり、スピードが鈍ってしまいますが、農業公社では事業の決定から実行まで、スピーディーにこなせると思います。 農業に限らず、あらゆるステージにおいて、夢を少しでも実現しようとするパワーを支援しなくてはなりません。「農業再生」を実現するために、今後ともご支援をお願いします。 今日は、どうもありがとうございました。