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農業再生の実践(1)「大豆」

ページID:0002309 更新日:2021年10月1日更新 印刷ページ表示

(下平次郎さんとの対談から)
対談のゲスト 下平次郎さん(上組)
プロフィール
 農業を営む。「松本平タウン情報」のコラム「展望台」にエッセーを執筆中
市長 「松本平タウン情報」に紹介された下平次郎さんの記事に感動いたしました。私が、昨年挑戦した「みそ豆づくり」と同じことを実践され、進化することを目指しておられたからです。穀物自給率30%を問題視する人は、たくさんいますが、実践している人は少ない。実践する人をつくることが、農業再生の入り口です。
下平 生まれた上田市の小学校の碑に、山本鼎(かなえ)先生の「自分が直接感じたものが尊い。そこから種々の仕事が生れてくるものでなければならない」という言葉が刻まれていました。この自由思想に感銘を受けて、実践しています。

市長 実践者の言動には、説得力があります。私も実践してみて、市が何を援助できるか探っています。
下平 みそ豆づくりで一番の苦労は、収穫です。7アールの規模では、使える機械がありません。脱穀は妻の意見を聞き、豆たたきをしましたが、世間話をしながら昔の共同作業を思い出しました。
市長 種まきや草むしりぐらいは年を取ってもできます。大豆に限らず、収穫に労力がかかるのが、遊休荒廃農地をつくる原因だと思います。それを支援することが、来年度開設を予定している農業公社の大きな目的です。
下平 例えば、除草の仕事を、学校教育や障害のある皆さんの社会参加の場として、農業の学習をしたり作業を楽しんでもらったりする。子どもからお年寄りまで、みんなで助け合って行う共生型の農業により、多様な仕事が地域創生で生まれてくると思います。そこに福祉が結び付けば最高です。
市長 全くその通りです。NPO法人「かきまぜたいin塩尻」の代表の堀内さん夫妻も、福祉への発展を希望しています。そんな土壌を広げたいので、ぜひ協力してください。
下平 今回は、荒れた畑がたまたま空いていたので、地主の方と共同で大豆を作りました。7アールの畑で220キロも取れました。
市長 私は17アールで318キロですから、単位当たりの収量では、だいぶ負けていますね。ハハハ…。来年はもっと頑張ります。作付けは、大豆と決まっているわけではないので、自分の好きな物を作り、それをコーディネートするのが農業公社だと考えます。収穫作業を既存の機械利用組合、NPO、農業者グループなどに担っていただき、行政がその支援を行う事業を、今年度立ち上げました。下平さんの立場から空いている土地の地主などに働き掛けて、ぜひ進めてほしいですね。
下平 今回、自家用の範囲で行いましたが、そういうバックアップがあれば、面積を拡大してみたいと思います。農地をセットした施設や農産物の地域ブランド化まで進めてはどうですか。手作りみそや手作り製品が注目を浴びています。
市長 将来的には、食育体験を充実させ、地元の大豆で作るみそ汁を全保育園に出すことも考えています。また、北小野や上西条の皆さんが中心に、塩尻環境農園株式会社と連携して取り組んでいる「菜の花プロジェクト」では、その油を子どもたちの食育活動に使い、最後はバイオ燃料として利用するよう進めていきます。
下平 市で支援できる内容や計画は、早く広報してほしいですね。
市長 今年度は、具体化したのが年度後半であり周知不足でした。次年度に向けて、補償内容を考えています。米が一番楽で手取りが多いので、なかなか転作が進まない現実もあります。米と同じ労力で、同程度の収入になることが、目標だと思います。

下平 それだけ補償してもらえればありがたいですが、さらに、塩尻での農業再生の意義がどこにあるのかも考えてほしいですね。お金と物だけではなく、ふるさと再生の精神も加味した施策が行えれば、一過性の提案に終わらないと思います。農業は永続性がないといけません。企業の農業参入が進んだときに、地域の農村文化や習慣、水路などを含めた地域への協力がないと、失敗すると思います。
市長 総合的に考えなければならないと思います。もうからないかもしれませんが、食料自給率向上に向けて取り組んでいきましょう。分かりやすい目標として、100歳の塩尻が健康であること、そのために教育と農業の再生は、絶対に欠かせません。最低限のところは、行政が支援せざるを得ないと思います。しかし、無駄にお金を掛けたくないので、精通した人に知恵をお貸しいただきたい。これからも、よろしくお願いします。
今日は、ありがとうございました。