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長興寺庭園は山畔を背景として作られた庭園で面積は約1,100平方メートル、下部の池泉は全体的に細長く、中央部前方から大きく出島をつくり、小型の亀島を設けてあります。作庭時代は江戸中期安永(1772)から天明(1781~1788)頃えお前後とする様式で、山畔丘部の主石としての石組みも山畔中部の石組みまたは池泉の護岸石組みも安永天明前後の手法を示していて、江戸中期末年の典型的な池泉庭園となっています。保存もよく山畔の植栽も美しく観賞価値も十分です。