学校における化学物質対策
最終更新日:2011年10月1日
小中学校で取り組んでいる化学物質対策について掲載しています。
教室の空気環境検査
教室の空気は、児童生徒の健康を維持し、快適に学校生活が送れるよう、常にきれいでなければなりません。
しかし近年、家具や建物から空気中に出てきた化学物質に体が過剰反応して、目がチカチカしたり鼻水が止まらなかったりといった症状が出る、シックハウス症候群が社会問題化しており、文部科学省が定めた「学校環境衛生の基準」には、教室等の空気環境の定期的な検査が定められています。
塩尻市内にある小中学校の空気環境検査
塩尻市では、平成15年度にすべての小中学校で検査を始めました。また、平成16年4月には、独自に「市内小中学校におけるシックハウス問題対策マニュアル」を策定し、以後、マニュアルに沿い、定期的に検査を行っています。
これまでに、文部科学省が定める6つの検査事項のうち、トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン、エチルベンゼン、スチレンの5つの検査事項で判断基準を満たしたため、検査を終了しています。
現在は、残る検査事項のホルムアルデヒドについて、継続して検査を行っています。
市内小中学校におけるシックハウス問題対策マニュアル(PDF:1,162KB)
教室内化学物質濃度検査の流れ
スクリーニング検査
簡便なホルムアルデヒド試験紙を用い、各校が選んだ教室等で検査を行います。さらに、前年度の定期検査や簡便な試験紙の検査の結果、再検査が必要な場合は、検知管によるスクリーニング検査を実施します。
標準検査
前年度の検査結果やスクリーニング結果によって、より細密な検査が必要と判断する教室等について、拡散法による本格検査を実施します。
※以上の検査は、30分換気後5時間以上密封等、文部科学省が定めた共通条件の下行っています。
追加検査
標準検査の結果から、再検査が必要な教室等で実施します。拡散法による本格検査を、通常の教室使用時と同じ条件で実施します。
平成23年度の検査概要
スクリーニング検査を実施した70教室の内、44教室が明らかに基準値以下であり、残りの教室でも基準値前後を示す色判定が出ました。
標準検査では、8教室が基準値以下となり、残りの21教室の内、測定値が高い7教室について、通常の教室使用時と同じ条件で追加検査を行いました。
その結果、すべての教室が基準値以下となり、教室内の空気環境の安全性が証明されています。
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